リクルートが提供する「オンライン(インターネット)予備校」とは!?

株式会社リクルートホールディングスが提供するオンライン予備校(インターネット予備校)って何?という質問を知人や娘の保護者の方から最近よく質問される事が多くなりました。 オンライン+予備校、インターネット+予備校という考えからすると、今までの予備校におけるシステムをインターネットを介してサービスを受けるといったふわっとした想像は皆さん出来ると思いますが 現在の日本が抱える知られざる闇を解決しようとする、リクルート社の秘められた想いはご存じないと思います(すいません、私もつい最近知りました…)。 今回は、リクルートが提供するオンライン(インターネット)予備校サービスが生まれた背景とサービスの人気についてお伝えします。

親の所得格差が子供の教育費を左右する現実

実は親の所得が子供の教育費(補助学習費、つまり塾や予備校に掛かる費用)を左右している事実はご存じですか? 所得が低ければ低いほど、教育費に費やす割合も低くなるので当然と言えば当然ですが 昨今の日本における低所得層と高取得層の二極化が進む中で、皆さんが思っている以上に深刻な問題となっています。 以下のグラフは文部科学省が平成24年2月10日に報道発表した 【平成22年度「子供の学習費調査」の結果について】から抜粋した「世帯の年間収入別の補助学習費の状況(子供一人当たり)」の公立学校に通う生徒と私立学校に通う生徒の世帯における年収別補助学習費になります。
世帯の年間収入別の補助学習費の状況(公立)
世帯の年間収入別の補助学習費の状況(私立)
・世帯の年間収入別の「補助学習費」は,世帯の年間収入が増加すると,概ね増加する傾向が見られる。 ・公立学校においては中学校段階での支出額が高く,私立学校においては小学校段階での支出額が高くなる傾向が見られる 【文部科学省】平成22年度「子供の学習費調査」の結果について(図7-1・図8
勉強マン
いきなりドキッとする内容ですが、これが現実です。高取得を得ている方と低所得の方では子供の教育費に差が出るという事、そして最も費用が掛かる高等学校(大学受験が控えるため)でその差が歴然となります。

地理的条件(生活地域)も大学進学率に影響している

居住区と大学進学との関係 大学進学を希望されるお子様が住んでいる地域によっても大学進学率が異なる事はご存じですか? 有名進学塾や予備校は都心部に集中し、過疎化が進んでいる地域から通う事が非常に難しい現実があります。 左記のグラフでは地方に住んでいるというだけで、保護者の収入が同じでも進学率に差が出るといった先ほど説明した保護者の収入格差による子供の教育格差とは、また違った側面で問題が発生している事がお分かりになると思います。 こうした「教育格差」によって、影響を受けている若者が非常に増えているという事自体初耳でしたし、保護者の収入の影響はさておき、住んでいる地域によって差が出るといった事はあってはならないと思うのですが 地方自治体も交付金頼みという事も聞きますので、どうにかしたいと思っても出来ないのが現状なのでしょうか。 「高校生の進路追跡調査 第1次報告書」(東京大学大学院教育学研究科 大学経営・政策研究センター)
勉強マン
住んでいる場所で大学進学率に影響があるというのは、知りませんでした。現在の日本は過疎化が進んでいるとよく言われていますが、その影響・またはその長れが進むのはこのような良質なサービスが都市部に集中している事が要因としてあるのかもしれません。

リクルートの熱い想いがサービスを産んだ

そんな、保護者の収入による教育格差や住居による教育格差の問題を解決すべく動いたのリクルート社でした。
現在の大学進学率はおよそ50%ですが世帯収入別に見ると、1000万円超の家庭では62.4%に対して、所得400万円以下の家庭では31.4%。進学率に経済的な問題が関連していることが推測できます。また都市部と比べて地方では4年制大学を選択する率が低いうえ、塾や予備校に遠くて通えないなど、地理的な条件によっても学びの場が限られている現実があります。こうした「教育格差」によって、将来展望も描けないまま社会に出る若者たちが増えている状況を変えていく仕組みが求められています。 <中略> 私たちは、高校生の学校の外にある所得・地域による教育環境格差の解消に挑戦をしてまいりました。 <中略> 『受験サプリ』(※注 現在はスタディサプリにサービスが統合されています)は、すべての受験生にわかりやすい講義を動画で提供する高校生向けのオンライン教育サービスです。子どもたちへも最高の学びを届けたいという思いから2015年3月より『勉強サプリ』(※注 現在はスタディサプリにサービス名が変更されています)をスタート。21世紀の教育系サービスの底上げを担っていきます。 教育格差をなくし、すべての人に学ぶ自由を提供するために
そんな、リクルートの熱い想いが様々なカリスマ講師も動かしていきます。 受験サプリ(※注 現在はスタディサプリにサービスが統合されています)立ち上げを担当した、リクルートマーケティングパートナーズ代表取締役社長山口文洋さんはインタビューにて以下のように話しています。
受験サプリを立ち上げたとき、私は予備校のカリスマ先生を誰も知りませんでした。そこで、まずFacebookで色々な人に問い合わせたんです。そうしたら名前が挙がったのが、当時静岡の予備校で教えていた肘井学先生です。 そこで肘井先生に連絡して、一回東京で話ができないかと相談したんです。後で聞いたのですが、彼はこの話が来たとき「インターネットやスマホで授業教えるなんて、教育なめるなよ」と、断るつもりで東京まで来たらしいんですが(笑)。 <中略> そこで、必死に口説いたんです。予備校では、優秀な先生・有名な先生ほど医学部コースや東大コースのような学力の高い層や、富裕層の人しか教えられなくなります。そこで、「教育だけが人生を変えられるチャンスですよね。その情熱を、その一部の社会の層だけに教えていていいんですか」と説得しました。 肘井先生も、「自分は情熱があるのに授業で教えられるのは多くても1教室200人だったり……」という部分に限界を感じていらっしゃったんです。結局、肘井先生はまだ受験サプリの事業化も本決まりしていないタイミングで、前の会社を辞めてこっちに来てくれたんですよ。 肘井先生は英語が専門です。だから次に、数学でもすごい先生を出さなきゃいけないとなって、肘井先生と同じ予備校にいた山内恵介先生を口説きました。結果、山内先生も来てくれたんです。 <中略> いま受験サプリでは、こういった先生が全部で12人います。友達関係などの紹介は一切受け付けていなくて、実力で承認されないと、受験サプリの講師にはなれません。 【DIAMOND online】予備校市場の破壊者「受験サプリ」が一人勝ちするワケ

サービス本格開始から2年で100万人突破!

そんなスタディサプリもサービス本格開始から2年で100万人を突破する、大きなサービスとして急成長しています。これはやはり、リクルートの熱い想いを市場が熱烈に歓迎している事の証明です!
私はこれまで、家や学校から遠いため塾や予備校に通ったことがありません。そこで『受験サプリ』の誰もが平等に受験勉強できる環境を目指す、という主旨を知ってうれしく思いました。今は「英語」「数学」「化学」に取り組んでいて、今度のセンター試験までに満点に近い点数が取れるようにしたいと思っています。今までに習ったことのないようなすばらしい授業を低価格で受けることができ、とても感謝しています。このようなサイトを立ち上げてくださりありがとうございます。(受講者からのメッセージ)
そんな、一流のカリスマ講師が勢ぞろいしたスタディサプリが今なら無料で体験が出来るキャンペーンを実施しています!詳しくは下記に記載した公式サイトで確認してください。

【スタディサプリ】14日間お試し無料体験の申し込み方法を徹底解説!

[記事公開日] 2015.07.18
[最終更新日] 2021.02.27

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スタディApps
小学校6年の娘を持つ父親と中学校2年生の息子を持つ父親の二人で運営しています。ちょうど子供の受験対策に悩んでいた時に見つけた”勉強アプリ”・”受験アプリ”などのオンライン学習に目をつけ、同じ悩みで悩む日本中の親に向けた記事を多数執筆中です。