一人でもくもくとお子様が学習に取り組んでくれたらどんなにいいかと思う方は多いのではないでしょうか。
実際に小学生低学年から、お子様の勉強に一緒に取り組んでいる方は皆(私も含めて)そう思うはず。
今回は子供が一人で自ら学習に取り組むようになる為の秘訣をお伝えします!
皆さん子供と一緒に勉強していますか?
普段の学校の授業や、夏休みの宿題など小学生低学年から一人で全てこなしてしまう子供はそうは多くないですよね。
実際、お子様の勉強に保護者の方が付き添っているケースがほとんどかと思います。
「昔、こんな問題あったなぁ。」とか「今はこんな事も教えるのか」などと最初はいいんですよね、子供の勉強に付き添うのも。ただ、そんな発見や思い出にふけるのも慣れてくると…
本当は一人で勉強して欲しい
そうなんです(笑)。一人で勉強出来るようになって欲しいんですよね。
実際に勉強に一緒に取り組む、解答方法を教えるといってもほとんどつきっきりです。保護者の方もやりたい事ややらなければならない事が山ほどあるのに…です。
必要な事であるのは分かっているのですが…。さらに、自分の時間を削って一緒に勉強に取り組んでいるにも関わらず集中しない子供に対して、ついついイライラしてしまったり…。
「勉強しなさい!」は逆効果って知っていますか?
私の子供の時に何回(いや、何万回)と言われた「勉強しなさい!」という言葉。
実は「勉強しなさい!」と親が子供に学習するように促す言葉は、子供の学習にとって逆効果であるとの調査結果があるのはご存知でしょうか?
小1~中2までは、「勉強しなさい」と声かけをしても、しなくても、5分程度しか差はつきません。声かけの有無で、勉強時間の長さは変わらないと言えそうです。しかし、中3生になると差がつき、「勉強しなさい」と声かけされないほうが、約25分も多く勉強しています。
引用元:「勉強しなさい」よりも効果的!?な、子どもの学習意欲を高める関わり方
実際にグラフを見てみると、なるほど声掛けを行っても行わなくてもほとんど結果が変わらないのが分かりますよね。
結果が変わらないどころか、声掛けを行わない方が学習時間が長くなる学年もあるほど…
1つ確かな事は、親が「勉強しなさい!」と諭して「うん、分かった!勉強するね!」となるケースはほとんどないということ。
私だけでなく今や保護者となった皆さんもそうですが、そう言われて(怒られて)学習机に前向きな気持ちで取り組んだ方いますか?
つまり「勉強しなさい!」と言われた子供のほどんどは、しぶしぶ学習に取り組む事になります。
しぶしぶ学習に取り組む子供が、学力が伸びるでしょうか…
一緒に勉強するのは小学生中学年まで
子どもの勉強時間の平均は学習塾や予備校などでの勉強を含む時間であり、「ほとんどしない」を0分、「およそ30分」を30分、「3時間30分」を210分、「それ以上」を240分のように置き換えて、無回答・不明を除いて算出した。母親が子どもの勉強をみる時間の平均は「3時間」を180分、「それ以上」を210分のように置き換えて、無回答・不明を除いて算出した。
引用元:「勉強しなさい」よりも効果的!?な、子どもの学習意欲を高める関わり方
ベネッセがまとめた資料によると小学生5年生頃から親が子供の勉強を見る時間が減少している事が分かります。
ちなみにこちらの資料ですが、時間単位(小学生2年生の「46.1」であれば平均46分間もの間、親が子供の勉強を見ている)という見方をしてください。
● 小1のときは、母親が子どもの勉強時間約30分を、ほぼつきっきりでみている ● 小4の子どもの平均勉強時間は1時間。その半分(約30分)をみる母親 ● 中学生になると、母親がみるのは10分前後
引用元:「勉強しなさい」よりも効果的!?な、子どもの学習意欲を高める関わり方
小学1年生であれば、親がつきっきりに子供の勉強を見るのは当然と言えば当然ですよね(子供は何からどうやって勉強してよいか分からない為) 。
逆に中学3年生の「9.2分」とはなんでしょうか…。
声掛けや学習の成果について確認するといった形でしょうか。
全体を通して分かる事は、子供が成長するにつれて親が一緒に学習する時間は少なくなっているという事です。
でも、子供が成長するにつれて一人で勉強するかといったらそれはまた違う話です(笑)。
子供が赤ちゃんから成長して立つことや歩くことが出来るのと同じように、一人で勉強が出来るようになっていく…という訳ではありませんよね!
根本的な理由はどこにあるのでしょうか。それは目標や目的が分からないものに目の前の事をやるはずがないという事ではないでしょうか。
一人で勉強するようになるには、まず「理由を教える」
● 将来や進路のことを話す親子は、小1で5割弱→中3では9割以上に ● 親子で将来や進路について話をするほうが、学習時間は長い
引用元:「勉強しなさい」よりも効果的!?な、子どもの学習意欲を高める関わり方
「何故、学習する必要があるのか?」といった問いかけはまさに永遠のテーマのように壮大です。
ご家庭それぞれに答えは違うと思いますが重要なのはきちんと学習を行う理由を親子で話す事です。
学習を行う必要性が分からなければ、学習する理由が分からず自ら進んで…なんて事はあまり起こりえません。
母親と将来や進路について話をしている子どものほうが、勉強時間が長いのはどの学年も共通。特に小4以降はその差が歴然として、小4~小5では20分前後、小6では30分以上の差に。これは中学受験勉強などが関係するかもしれません。 中学生でも同様に、中1~中2は20分弱、中3では30分以上の差と、受験の前にさらに差がつく傾向が見てとれます。
引用元:「勉強しなさい」よりも効果的!?な、子どもの学習意欲を高める関わり方
お子様に学習する事の必要性を伝える際には、出来るだけ具体的に伝える方が理解がされやすいですよね。
子供自身が、学習する理由を理解し納得が出来れば、自ずと机に向かうようになりますよ!
小学生高学年からは塾に行かせる家庭も増えているが…
先ほどのグラフでは、小学高学年から親子で勉強する時間が減少していますが、実は小学高学年から塾に通う子供が増えている事が一人で勉強する割合が高くなっているという要因の1つとして考える事が出来ます。
確かに塾に行けば、保護者とお子様で学習するといった事は少なくなりそうですよね…
ただ、学習する理由はもちろん、塾に通う理由もすらわからないお子様が通塾する事で、一人で勉強するようになるとは…あまり思えません。
正解する楽しさを経験すれば一人で勉強するように
学習する理由を理解するのが、一人で机に向かうきっかけとなります。
ただ、それを(机に向かう回数)持続させるには正解する楽しさを経験させる事が効果的です。
あぁ…分かりますよ、それ。私も小学高学年から栄〇ゼミナールに通わせて頂きましたが、いつもノートに落書きしていました。今、その費用多く掛かる事を知って親に申し訳ない限りです…。結局、塾で学習するのは子供自身ですからね。本人の意識が変わらない限り豚に真珠なんですよね…。