埼玉県の学力は?全国学力テストの調査結果からランキング順位を調査してみた

埼玉県の学力は?全国学力テストの調査結果からランキング順位や学力を調査してみた

全国第5位の人口数、全国第4位の人口密度を誇る埼玉県。東京都にも近い立地条件から多くのベッドタウンが存在します。

そんな埼玉県の学力は全国と比べてどのくらいなんでしょうか? 小さなお子様をお持ちでこれから埼玉県に引っ越しを考えている方は気になるテーマですよね。

今回は埼玉県の学力について全国比のランキング順位など調べてみました。

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目次

埼玉県の学習塾軒数は全国1位!

学習塾の軒数は、その地域における教育における需要のバロメーターといっても過言ではありません。

教育に対する熱(需要)が強ければ強いほど、それに応える塾軒数(供給)が多くなるのは当然かもしれません。

そのような中、埼玉県の学習塾軒数はなんと47都道府県中1位!

県庁所在地のデータを各都道府県のデータとした。データは2006年、2007年、2008年の平均値から計算している。単位は円。 なお、教育費に関しては各家庭の通学状況によって大きく変わるのか、年度による金額の上下動が大きかった。調べる年度によっては金額が変わることも考えられるのでデータには注意していただきたいが、地域的な傾向をある程度知ることはできるだろう。 

引用元:教育費 [ 2008年第一位 埼玉県 ]|新・都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]

また、埼玉県は教育費も全国1位となっている事から学習塾に通わす家庭も多い事が想定されます。

都市に近いエリアほど学習塾の数が多い傾向があるとみられますが、その要因として、所得も多く家計に余裕があることが 結果的に学校外で学習する家計の余裕があり、その需要による学習環境が整っていることが要因と思われます。

人口も多いとなると、子供の数も必然的に多くなる傾向があります。

その上、教育に掛ける金額も多いとなれば、塾軒数も多くなるのは納得がいきますよね。

ただ、学習塾の軒数や教育費が全国1位という事は私も知りませんでした…。

埼玉県の学力テストの実力は?

そんな学習塾の軒数や学習(勉強)に掛ける金額が全国1位の埼玉県、学力テストの結果は全国で何位なんでしょうか?

学力テストとは?

調査対象:小学校第6学年の児童及び中学校第3学年の生徒を対象に実施 出題範囲:調査する学年の前学年までに含まれる指導事項を原則 出題内容:「知識」と「活用」の2種類の問題を出題 「知識」とは、国語A,算数A,数学Aの教科が該当します。

塾の軒数が多いという事は勉強に対する意識が高くて、学習に掛ける費用も総じて高いとなれば全国の中でも学力テストの順位は良いはずですが…

実は、全国学力テスト中学生正答率における埼玉県のランキングは、塾軒数や教育費とは比例せず、全国47都道府県中34位。

全国学力テスト小学生正答率における埼玉県のランキングに至っては、全国47都道府県中41位と下位にランキングしています。

ここでとりあげている正答率は公立校のもので、私立校は含まれておらず、私立校が多い地域では実態と離れている可能性がある。 

引用元:全国学力テスト中学生正答率 [ 2016年第一位 福井県 ]|新・都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]

参考サイトにも記載されている通り、私立校生徒の学力テストが含まれていないので参考値とすべきデータですが、それでも教育費1位ではあるものの、教育費=学力が高いと早合点してしまう事には注意が必要です。

ランキング対象者の中に私立校生が含まれていないなど注意すべき点はありますが、やはり塾の軒数や教育費が学力に必ずしも反映される訳ではないという事が改めて認識させられる結果となりました。

分かっていた事ですが「塾に行かせれば学力がつく」という考えは危険ですね…

地域によって学力に差があるのは何故か

そもそも、人口密度など地域によってはアドバンテージがある要因は多々あります。

また上記に記載した通り、塾軒数が多ければ必ずしも学力が高い訳ではありません。

よく、「親の収入が高い子供は学力も高い(教育費に相当の費用を掛ける為)」と言われますが、最も費用を掛けているはずの埼玉県の学力テストの結果はどうでしょうか。

これには通常の学校における学習への取り組みが非常に関係しています。

学力テストで上位にランキングした福井県では「児童生徒が話し合い、自ら『なぜ』を追求していく授業を行う」事により、児童の理解を深めるような取り組みが有名です。

また、複数の教師が協力して行う授業方式の一つである「ティーム・ティーチング」も平行して行われています。

これは、細かい指導が出来るだけでなく、教員同士が教え方を学び合うメリットもあり、より最適化された授業が実施される事になります。

要は、塾などに通わせるような「児童が受身になって学習する」のではなく、児童が前向きに学習する「能動的な学習」が学習力の向上に貢献している事は言うまでもありません。

私自身も経験があるので、痛いほどわかるのですが皆さんも思い当たる事はありませんか?塾に通わせてもらっても振り返ってみるとそこまで勉強に対する熱が上がらなかった事…。

住んでいる地域で学力差を生まない為に

大学進学を希望されるお子様が住んでいる地域によっても大学進学率が異なる事はご存じですか? 

有名進学塾や予備校は都心部に集中し、過疎化が進んでいる地域から通う事が非常に難しい現実があります。

左記のグラフでは地方に住んでいるというだけで、保護者の収入が同じでも進学率に差が出るといった先ほど説明した保護者の収入格差による子供の教育格差とは、また違った側面で問題が発生している事がお分かりになると思います。

こうした「教育格差」によって、影響を受けている若者が非常に増えているという事自体初耳でしたし、保護者の収入の影響はさておき、住んでいる地域によって差が出るといった事はあってはならないと思うのですが 地方自治体も交付金頼みという事も聞きますので、どうにかしたいと思っても出来ないのが現状なのでしょうか。

そんな、保護者の収入による教育格差や住居による教育格差の問題を解決すべく動いたのリクルート社でした。

<中略> 私たちは、高校生の学校の外にある所得・地域による教育環境格差の解消に挑戦をしてまいりました。 <中略> 『受験サプリ』(現在はスタディサプリ)は、すべての受験生にわかりやすい講義を動画で提供する高校生向けのオンライン教育サービスです。子どもたちへも最高の学びを届けたいという思いから2015年3月より『勉強サプリ』(現在はスタディサプリ)をスタート。21世紀の教育系サービスの底上げを担っていきます。 

引用元:リクルートマーケティングパートナーズ 教育格差をなくし、すべての人に学ぶ自由を提供するために

そんなスタディサプリも累計で有料会員数が200万人に迫る、大きなサービスとして急成長しています。

これはやはり、リクルートの熱い想いを市場が熱烈に歓迎している事の証明です!

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