お子様は今、何に夢中ですか? 部活、趣味、恋愛、アルバイト・・・。
成長するにしたがって色々な分野に興味を持ち始める我が子。
お子様の手が離れ始めるこの時期、 ご両親にとっても、個々のライフスタイルを再構築されている最中かもしれません。
家族揃って会話をする機会も減ってしまいがちですよね。
それでは、お子様の進路についてはどうですか? 「うちの子は高校に入学したばかり。大学受験はまだまだ先。」 そう思われている方も多いかもしれません。
しかし、ぎりぎりになってしまうと間に合わないのは、お子様の受験勉強だけではありません。
今回は大学入学時に必要な費用をまとめてみました。
大学受験は費用(学費)が掛かる期間が長い
高校受験の場合、志望校決定の時期として最も多いといわれるのは「中3の夏休み前後」と言われます。
理由として、夏前後に引退時期を迎える部活が多いこと、また、塾などの夏期講座開催などで周りが受験モードに突入することなどがあげられるようです。
つまり、主に中学3年生の期間に費用(学費)が発生する事になります。
しかし、大学受験の場合は少々事情が異なります。
高校では、高2進級の際に文系理系の選択、さらに高3進級の際には受験科目を見越した選択科目別でクラスがわけられることが多いようです。
そのため、高1三学期の時点で既に、文理選択の岐路に立たされることになります。
高校1年生のタイミングから大学受験当日まで費用が掛かるのです。
高校受験とは期間が全く異なります。
これだけの期間に費用(学費)が掛かるのですが、準備は大丈夫ですか?
大学入学時に発生する学費(費用)はたくさんある
それではまず、入学時にかかるお金についてご紹介します。
大学入学時に掛かる費用①:入学金(寄付金含む)
国公立か私立か、理系か文系かによって、大きく異なります。
日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」(平成28年度)によると、国公立の場合約35万、私立文系の場合約55万、私立理系の場合約75万となっています。
しかも、受験するにあたっては受験費用(受験料及び受験の為の交通費・宿泊費)として約30万の支出があっていますので、この時点で既に65万~100万超えの支出になります。
大学入学時に掛かる費用②:教科書・参考書
小中学校は義務教育なので、追加で購入する参考書以外は基本無償(国が税金から支出)ですよね。
高校に入ってからは、年間1万強の費用がかかる学校が多いようです。
大学の場合は、各講義を担当する教員が、使用するテキストを指定します。
また、理系や法学系の学部では、専門書を用いることも多い為、一冊当たりの値段が高くなる傾向にあるようです。
目安と言われる金額は、語学系1000円~2000円程度、法学系2000~5000円程度、医学系では一冊5000円を超えるものも使用されています。
これらが、受講する講義の数だけ必要になります。
また近年では、大学側指定のタブレットやノートパソコンを学生が個々に購入し、その画面で授業が進められるケースも多いようです。
大学入学時に掛かる費用③:初年度納付金
大学は月謝制ではなく、前期・後期ごとの前納制であることが多いです。
そのため、上記の支出があった直後に前期分の納付金を納めなければなりません。
国公立/私立や学部によって差がありますが、国公立文系で約25万~、私立の医学系では100万を超えるケースもあるようです。
大学入学時に掛かる費用④:その他(交通費・雑費)
自宅通学生の場合は、交通費が必要になりますよね。
また、お子様が一人暮らしをするということになりますと 引っ越し費用(物件探しに伴う交通費・宿泊費・敷金礼金、引っ越し費用など)・住居費(4月分家賃)・生活用品購入費用などが発生します。
日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」(平成28年度)によると、自宅外通学を始めるための費用は、平均で41.9万円。50万円以上と回答する父兄も3割を占めています。
よって、国公立大に進学する場合でも自宅外通学生の場合には、入学からここまでの支出で、ゆうに100万を超えることになります。
志望校選びに関しては、高校側から早い段階で随時働きかけがあります。
まだ先のことだからと志望校の選定を先延ばしにせず、お子様とのコミュニケーションを十分とりながら、早い時期から希望進路を把握されるのが、今後の学費プランを立てるための第一歩です。
目標が明確になると、モチベーションも保ちやすくなるといいますが、これはお子様の受験勉強に限ったことではありません。
備えあれば憂いなし。早いうちから準備しておくことで気持ち的にも余裕が生まれ、直前で焦ることもなくなりますよ。