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長野県の学力テストの実力は?

学力テストとは?
調査対象:小学校第6学年の児童及び中学校第3学年の生徒を対象に実施
出題範囲:調査する学年の前学年までに含まれる指導事項を原則
出題内容:「知識」と「活用」の2種類の問題を出題
「知識」とは、国語A,算数A,数学Aの教科が該当します。
「活用」とは、国語B,算数B,数学Bの教科が該当します。

調査対象が小学6年生、中学3年生というところがポイントです。小学6年生と言えば中学受験を控える学年、中学3年生は高校受験を控える学年ですので皆それなりの学力が付いている時期。ただ、出題教科に英語が含まれていない事が残念です…。
2016年(平成28年) | 2015年(平成27年) | 2014年(平成26年) | |
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小学生学力テスト順位 | 18位 | 20位 | 16位 |
中学生学力テスト順位 | 24位 | 27位 | 31位 |
県外への大学進学を希望する生徒が多い

大学進学希望が56.6%で最も多く、次いで専門学校進学希望が17.7%で続く。進学を希望する者は全体の89.2%を占める。 なお、学校基本調査によると、平成21年度の長野県内高校出身者の進学率(過年度卒業生を含む)は大学43.2%、短期大学10.0%である。 引用元:長野県企画部企画課【長野県の高等教育に関する高校生へのアンケート】

過去に比べて大学進学を希望する生徒は13%ほど増加しているんですね。「長野県の高等教育に関する高校生へのアンケート」には大学進学の理由として【専門的な知識や技術を身につけたいから】と回答する生徒が60%弱ほどいた事も付け加えておきます。
進学希望者全体では、県外志望が60.0%を占めている。進路別にみると、大学進学希望者では73.5%が県外を希望しているのに対し、 短大進学希望者は81.8%が県内への進学を希望している。 これは、長野県内の大学の収容力(県内大学への入学者数/県内18歳人口)が全国最低である一方、 短期大学の収容力が全国上位にあることを反映していると考えられる。 引用元:長野県企画部企画課【長野県の高等教育に関する高校生へのアンケート】

大学進学を希望する学生のうち約70%以上が県外の大学への進学を希望しているのに対して、短大進学は県内と大きく分かれているのが印象的ですね…
長野県の学習塾軒数は全国28位!
少しデータは古いのですが、2014年度の日本全国の学習塾は55,037軒と報告されており(総務省の経済センサス‐基礎調査より)、 小中高校生徒1,000人あたりの学習塾軒数は約4軒。47都道府県中、最も多いのは和歌山県で約6軒。 一方、最も学習塾が少ないのは岩手県で小中高校生徒1,000人あたり約2軒でした。 そのような中で、長尾県の学習塾軒数は47都道府県中28番目の学習塾軒数となっています。その他学習塾軒数に関わる数値は下記の通りです。47都道府県中順位 | 学習塾軒総数 | 1,000人あたり塾軒数 | |
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長野県 | 28位 | 918軒 | 3.87軒 |

県外への大学進学を希望している生徒が多いのに、塾軒数は少ないという長野県の学習環境…。何だか大きな問題があるように思えます。
住んでいる地域で学力差が発生する【教育格差】


県外の大学に進学したいと思っても、地域によって差があるなんて…。教育はみな平等に与えられるものだと思っていたのは私だけでないはずです。実は塾の軒数なども含めて大きな理由があるんです。
教え方が上手い先生(塾の講師)は給与が高い都内に

たとえば、大手の有名な塾講師の年収は1000万円クラス。一方、平均的な街の塾講師は、経験が浅ければ200万円台、中堅クラスで350万円くらいといわれています。 引用元:【en転職】塾講師の年収ってどれくらい?|業界ウラ話塾の先生も人間。やはり人気が出る授業や結果を残す授業を行い、年収を増やしたいと思うのは当然です。 そんな出来る塾の先生はみんな大きな収入を求めて都内の大手塾に転職する事が多くなっています。

良く「カリスマ講師」とか言われる塾の先生も、みんな最初から大手の塾に在籍していたわけではありません。今はどの塾でも「合格者数〇〇人」と発表しているほど、多くの難関高校・大学の実績を残したいと考えているので、実績のある塾の先生をスカウトする事が多いといわれています。
住んでいる地域で学力差を生まない為には

現在の大学進学率はおよそ50%ですが世帯収入別に見ると、1000万円超の家庭では62.4%に対して、所得400万円以下の家庭では31.4%。進学率に経済的な問題が関連していることが推測できます。また都市部と比べて地方では4年制大学を選択する率が低いうえ、塾や予備校に遠くて通えないなど、地理的な条件によっても学びの場が限られている現実があります。こうした「教育格差」によって、将来展望も描けないまま社会に出る若者たちが増えている状況を変えていく仕組みが求められています。 <中略> 私たちは、高校生の学校の外にある所得・地域による教育環境格差の解消に挑戦をしてまいりました。 <中略> 『受験サプリ』(※注 現在はスタディサプリにサービスが統合されています)は、すべての受験生にわかりやすい講義を動画で提供する高校生向けのオンライン教育サービスです。子どもたちへも最高の学びを届けたいという思いから2015年3月より『勉強サプリ』(※注 現在はスタディサプリにサービス名が変更されています)をスタート。21世紀の教育系サービスの底上げを担っていきます。 教育格差をなくし、すべての人に学ぶ自由を提供するためにそんな、リクルートの熱い想いが様々なカリスマ講師も動かしていきます。 スタディサプリ立ち上げを担当した、リクルートマーケティングパートナーズ代表取締役社長山口文洋さんはインタビューにて以下のように話しています。
受験サプリを立ち上げたとき、私は予備校のカリスマ先生を誰も知りませんでした。そこで、まずFacebookで色々な人に問い合わせたんです。そうしたら名前が挙がったのが、当時静岡の予備校で教えていた肘井学先生です。 そこで肘井先生に連絡して、一回東京で話ができないかと相談したんです。後で聞いたのですが、彼はこの話が来たとき「インターネットやスマホで授業教えるなんて、教育なめるなよ」と、断るつもりで東京まで来たらしいんですが(笑)。 <中略> そこで、必死に口説いたんです。予備校では、優秀な先生・有名な先生ほど医学部コースや東大コースのような学力の高い層や、富裕層の人しか教えられなくなります。そこで、「教育だけが人生を変えられるチャンスですよね。その情熱を、その一部の社会の層だけに教えていていいんですか」と説得しました。 肘井先生も、「自分は情熱があるのに授業で教えられるのは多くても1教室200人だったり……」という部分に限界を感じていらっしゃったんです。結局、肘井先生はまだ受験サプリの事業化も本決まりしていないタイミングで、前の会社を辞めてこっちに来てくれたんですよ。 肘井先生は英語が専門です。だから次に、数学でもすごい先生を出さなきゃいけないとなって、肘井先生と同じ予備校にいた山内恵介先生を口説きました。結果、山内先生も来てくれたんです。 <中略> いまスタディサプリでは、こういった先生が全部で12人います。友達関係などの紹介は一切受け付けていなくて、実力で承認されないと、受験サプリの講師にはなれません。 【DIAMOND online】予備校市場の破壊者「受験サプリ」が一人勝ちするワケそんなスタディサプリもサービス本格開始から2年で100万人を突破する、大きなサービスとして急成長しています。これはやはり、リクルートの熱い想いを市場が熱烈に歓迎している事の証明です!
私はこれまで、家や学校から遠いため塾や予備校に通ったことがありません。そこで『受験サプリ』の誰もが平等に受験勉強できる環境を目指す、という主旨を知ってうれしく思いました。今は「英語」「数学」「化学」に取り組んでいて、今度のセンター試験までに満点に近い点数が取れるようにしたいと思っています。今までに習ったことのないようなすばらしい授業を低価格で受けることができ、とても感謝しています。このようなサイトを立ち上げてくださりありがとうございます。(受講者からのメッセージ)
親がすべき事は、質が高い学習機会を与えること

