受験生にとって自分の学力を試す事が出来る絶好の機会が「模試(模擬試験)」ですよね。
第一志望の高校・大学に対しての合格のラインを図る上でも重要な模擬試験、最も楽しみでもあり不安でもあるのがその結果です。
今回は模擬試験の結果が悪かった場合(C~E判定)に、是非にしてほしい事をまとめてみました。
落ち込んだお子様や、一緒に受験勉強を頑張っているお友達に是非おすすめ出来る内容です!
そもそも模擬試験とは何か
模擬試験とは高校や大学の入学試験本番前に受験者の学習能力(いわゆる合格ラインに達しているかどうか)を図る事が出来る試験になります。
様々な受験者が対象となる為に、相対的に見て自分がどのラインにいるのか(合格圏内なのか圏外なのか)などが判定結果で分かる仕組みになっています。
また、本番さながらな雰囲気も体験する事が出来るのも名前の通り模擬試験と言えるでしょう。
模擬試験を受験するメリット
メリットとして挙げられるのは、既にお伝えした通り自分の学力が受験者全体でどのくらいの学力なのかが分かる事です。
また、受験となる年の中で前もって模試を複数回受験する事で、自分の学力がどのくらい伸びているかも知る事が出来ます。
この複数回受験する事で、第一志望校の合格圏内に自分が近づいているかどうかを確認するのが模擬試験のスタンダードとなっています。
代表的な模擬試験とは
模擬試験は様々な運営元が実施していますが、最も有名でかつ信頼性が高い模擬試験は河合塾の「全国統一模擬試験(通称:全統模試)」でしょう。
なんといっても、年間トータルで300万人もの受験者数となり、その絶対的な母数によりその年の受験者の動向や内容を把握する事が出来るので河合塾の全統模試に大学までもが注目していると言われています。
また、中規模・小規模の塾などでは母数があまりにも少なく、受験者の学力とその年の受験者平均の学力を比べる事が出来ない為に河合塾の全国統一模擬試験を勧める事も母数の絶対的な多さに繋がっています。
模擬試験の判定結果の見方
それでは、模擬試験の結果で記載されている判定結果の見方はどのようにみればいいのでしょうか。
一般的な判定結果についての見方は下記の通りです。
A判定 | 合格可能性80%以上 |
B判定 | 合格可能性65% |
C判定 | 合格可能性50% |
D判定 | 合格可能性35% |
E判定 | 合格可能性20%以下 |
河合塾では「ボーダーライン」という用語が使われる事があります。このボーダーラインとは、河合塾が予想する合否の可能性が50%に分かれるラインを意味します。
模擬試験で悪い結果が出てしまった時
ここからが本題です。
例えば模擬試験で悪い結果が出てしまった場合、どう対応すればよいのでしょうか。
もちろん、結果は結果として受け止めて、また学力を上げる為に学習するのが最も適切な対応ですが…
憧れの第一志望校にこのままでは合格できないという精神的なショックからすぐに学習に取り掛かるのが難しい、つまり模擬試験の結果によるショックから、一時的に学習がストップしてしまう事態が発生しがちです。
このような状況を作らない、短期間で立ち直る為にも皆さんに知って欲しい事があります。
そもそも模擬試験=受験結果ではない
当たり前ですが、模擬試験は受験当日の結果ではありません。
必ず認識してください、今の学力を確認するのが模試です。
実は学習の成果はすぐには表れない「べき乗」で表れる事はご存知ですか?
「べき乗」とは比例した関係ではなく、点と点が線に繋がるかのように数か月後にググッと上昇する幾何算的な急カーブの計算結果の事を意味します
つまり、学習当初はあまり成果として表れにくく半年を過ぎた事から急に学力として発揮できるようになるのが学習の成果と言われています。
悪い結果が出た人はその後も第一志望を変えない
また、模試で悪い結果が出た中学生、高校生がその後第一志望校を変えたかどうかについては、ほとんどの受験生が変えていません。
これは、みんな最後まで諦めない、テスト問題の内容によっては大きく自分に有利になる(学習した内容がそのまま出る)のでダメ元で受験してみる…など様々な事が考えられます。
模試が悪くてもほとんど第一志望校を変える人が少ない事は、もし仮に模試の結果が悪くてショックを引きずってしまった場合、ライバル達にとって一人競争する受験生が減った…という事に繋がってしまいますよね。