普段の生活の中で、勉強を始める際にはそれなりに気持ちの切り替えが必要になるかと思います。
気持ちを切り替える代表的な一例が音楽を聴きながら勉強する事で気分を上げながら勉強する事。
今回は、賛否両論がある音楽を聴きながら勉強する事について様々な観点からまとめてみました。
なぜ音楽を聞きながら勉強する事について
音楽を聞きながら勉強をする理由として、勉強に対して気が乗らないというのがあると思います。
気が乗らないので、好きな音楽を聞きながら学習をする事でテンションも上がり、勉強の効率が上がる…というのが音楽を聞きながら勉強をする事の背景にあると思います。
また、外部(外の音)との遮断という事でイヤホンやヘッドフォンを使って勉強する方の姿もよく見かけます。
確かに、外部の音を遮断する事で自分の世界を作る事ができて集中力が高まりそうですよね。
歌詞付きの音楽を聞くのはNGというのは何故か
音楽を聞きながら勉強をする事に対して否定的な意見があるのも事実です。
それは何故か?実は勉強は昔から「五感を使って勉強する」と言われている背景が関係します。
勉強における五感…例えば、ノートに書いて・それを口に出して読んで・それを耳で聞いて・目で覚えて…といったように、体全体を使って学習するのが吉とされていました。
音楽を聴きながら学習する場合は、そういった事が出来ません。
特に歌詞付きの音楽は、無意識に歌詞を追う事になりますので集中しているようで、実際は集中していなかったりする傾向があります。
これが、歌詞付きの音楽を聴くのがあまり勉強には適していない理由になります。
厳密には音楽を聴きながらは止めた方が良い理由
YouTubeなどではBGMのまとめ動画などが数多くアップロードされています。
歌詞付きの音楽でなければ問題ないか、という流れになるのですが、厳密には音楽を聴きながら学習するのは避けた方が良さそうです。
その理由について、1つずつ解説していきます。
音楽を聴きながらでないと集中が出来ない事に
人間は何かのトリガー(きっかけ)を習慣にする事で、素早く行動に移る事が出来るとされています。
「勉強する体制に素早く移る為に音楽を聴く」という習慣が身に付いた場合、むしろ「音楽を聴かなければ勉強に素早く取り掛かる・集中する事が出来ない」といった事になってしまう可能性もあります。
習慣とは良い事も悪い事にも当てはまります。もし音楽を聴かないと勉強のスイッチが入らない…なんて習慣になってしまうのも非常に怖いですよね。
音楽を聴く= 外部と遮断しているという事実
音楽は当たり前ですが音を楽しむものです。その音を楽しみながら学習をする上で重要な事は外部の音の遮断であるという事です。
イヤホンやヘッドフォンなどをすれば、それはより顕著になります。でもここにも習慣化の怖い事実があります。
イヤホンやヘッドフォンをして学習する事に慣れてしまった場合、本番の試験時に鉛筆などで記入する些細な音にも反応する事が多くなります。
今までは外部の音を遮断するのが当たり前になっていたので、集中力が全く続かない状況になる可能性があります。
試験会場などは多くの人数が集まります。その中で鉛筆などで回答用紙に記入する際の些細な「カリカリカリ…」という音は、思っていた以上に聞こえます。しかも、これが上手く問題を解けない場合は余計に耳についたりするんですよね…
勉強した気持ちに満足するのは要注意
お気に入りの音楽を聴いて勉強する。
見かけは非常によく見えるのですが実際は学習が出来ているのでしょうか。
受験勉強ともなると、毎日の積み重ねが最終的な合否に影響します。
つまり、毎日が自分自身との勝負になります。
その時その時の自分ときちんと向き合う為にも、勉強した(つもり)気持ちになっては非常に危険です。